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技術とロジックで常識を覆す!「音響カーテン」から始まる養殖マグロ革命(1/5)

「私が伝えたいのは、我々がこの技術で、今までの常識を覆したってこと」
「我々の使命は、次の世代に道筋を示していくことなんです」
少年のような目でキラキラと未来を語るのは、濱野明さん。

マグロ養殖界に技術でイノベーションを起こすことを目指す団体「ACMSコンソーシアム」の代表です。水産業者や精密機械業者などが集まり、2017年に結成されました。
今回、取材した技術は「音響カーテン」と呼ばれる養殖マグロの尾数を計測するシステム。
養殖マグロ業者の抱えるエサ代は、年間、なんと数十億円。「音響カーテン」があれば、そのうちの無駄なコストを大きく抑えることができるそうです。
生け簀(いけす)の中に音波のカーテンを設置し、そこを通ったマグロを感知して数を数えるというのですが......いったい、どんな仕組みなのでしょうか。
めちゃくちゃ元気で熱いおじさん、濱野さんが起こす養殖マグロ革命。革命前夜の様子を、下関でうかがってきました。
