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技術とロジックで常識を覆す!「音響カーテン」から始まる養殖マグロ革命(3/5)
フットワークは軽く、ノーギャラで。
── 濱野さんは、水産大学校の名誉教授でもあるそうですね。
そうです。もともとは航海士として10年間、水産大学校の練習船で勤務し、その後大学の研究室に移りました。はじめに連絡をくれた養殖業者の方は、その研究室時代の教え子です。「マグロの数が合わない」と。豊洋水産という会社で、今ではACMSコンソーシアムに生け簀を提供してくださっています。

ACMSコンソーシアムでは、計測部門の他にこれからはコンサル部門や教育部門での活動も視野にいれています。組織がひとつだから、縦割り型の団体と違ってフットワークは軽いです。
これまでの成果については、国内外の学会や講演会、研究報告や学術論文の掲載を通して評価されています。このように主要活動は研究と開発ですから、交通費しかいただいていません。つまり、収益は出ていないんです。ノーギャラ(笑)。
── ノーギャラですか!?
まあ、大学の学祭のノリですね。みんなでアイデアを出し合って、「あれ、どう?」「いいね!」みたいな。優秀なやつらと一緒にいると本当に楽しいですよ。
