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「クロダイがアサリを食い尽くす!?」俳優・松下奈緒さんも参加した、知ることからはじめる食害対策
「海苔と貝が、こんなに」クロダイの胃の中を知る

調査のため、クロダイの捕獲をはじめる漁師たち。河岸で待つ松下さんを振り返りながら、「ちゃんと獲って、見てもらわないとな」と意気込む。
クロダイが生息するはずの河岸に網を投げ込み、追い込む形で漁は行われた。地元漁師たちは次々に網を投げ入れ、クロダイがかかるのを待つ。
川岸に沿うように網を張り、水草のかげや木陰近くの水面を叩いて音を出すと、逃げるようにしてクロダイが網にかかった。

この一連の漁を何度か繰り返す。30分ほどの漁を終え、漁師たちは捕獲したクロダイとともに港へと戻る。

この日捕獲されたのは、8匹のクロダイ。今回の主な目的は駆除ではなく、胃のなかの内容物調査だ。松下奈緒さんが見守るなか、漁師たちの手によってクロダイが捌かれていく。

クロダイの胃の中から出てきたのは、細かく噛み砕かれたアサリの貝殻と、大量の海苔。「ほら、やはりクロダイに食べられてしまっているでしょう」と、金子監事は見学する松下さんに説明する。
「クロダイというのは噛む力が強くて、アサリも簡単に殻ごと噛み砕いてしまうんです。そして、クロダイはよく食べます。これまでの調査でも、1日あたり体重の8%もの量を捕食するというデータが出ていました。1kgのタイなら、1匹あたり80gものエサを食べられていることになります」
